斑鳩

斑鳩(いかるが)で3つの塔に出会う!


法隆寺

車だと西名阪自動車道の法隆寺インターを降りて10分ほど、電車ではJR法隆寺駅から歩くと20分ほどかかります。この時は車で行きました。7世紀に聖徳太子が建立したと言われる法隆寺。国宝の五重塔は世界最古の木造建築として知られています。五重塔の1階部分には入ることができ、釈迦に関する4つの場面が塑像で表わされています。塑像の表情が豊かで人形劇のようです。さらに敷地の東側に歩いて行くと聖徳太子の斑鳩の宮の跡だった場所に建てられた聖徳太子信仰の聖地である夢殿があります。この他、法隆寺に隣接する尼寺の中宮寺も訪れました。中宮寺は飛鳥時代の国宝の半跏思惟像と聖徳太子の妃である橘大郎女が作ったとされる天寿国曼荼羅繍帳が見所です。半跏思惟像は体が細く端正な顔立ちをして女性のようです。曼荼羅は損傷が激しくかろうじて人などが描かれているかが分かるくらいです。ただ、中宮寺にあるのはレプリカで本物は奈良国立博物館にあるそうです。


法輪寺

法隆寺から車で10分弱(歩くと20分ほど)のところに、聖徳太子の子、山背大兄王が太子の病気平癒を願って建立したとされる法輪寺があります。ここには法隆寺と同じく塔があり、かつて国宝でしたが、1944年の落雷で焼失してしまい、現存する塔は1975年に再建されたものだそうです。木造建築を維持することは難しいと改めて感じました。


法起寺

法輪寺からさらに車で5分弱(歩くと10分ほど)行くと法起寺(ほっきじ)に着きます。駐車場がなく、どこに止めていいか分からなかったので法輪寺の駐車場に止めますが、地元の人に聞くと門の前(道路上ですが)に停めてもいいそうです。ここも聖徳太子ゆかりの寺で、聖徳太子が法華経を講説した宮を寺に改めたものと伝えられます。ここにも飛鳥時代の塔があり、何度か火災にあったそうですが修理を繰り返し、現在も国宝です。


藤ノ木古墳

帰り際、法起寺から車で10分ほど行った場所にある古墳に立ち寄ります。きれいに整備された円墳で、石室の入り口はガラスになっていて中を覗くことができます。6世紀の古墳ですが未盗掘だったようで、多くの副葬品が発掘されほとんどが国宝指定されています。本物の副葬品は近鉄橿原神宮前駅の近くにある橿原考古学研究所附属博物館に所蔵されていますが、藤ノ木古墳の近くの斑鳩文化財センターでレプリカを見ることもできます。斑鳩文化財センターは新しい施設で、人が少なかったためか係員の方が丁寧に解説していただきました。


お食事

法隆寺の敷地の西から東に行く途中の路地に「cafeこもど」という新しい食堂がありました。法隆寺周辺は昭和で時が止まったような食堂が多い中、平成らしいランチをいただける貴重な食堂でした。



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